【今月の言葉】

 今月は兵庫県多可郡多可町加美区市原125-2市原村づくり協議会で始まった活動「直接言うのはちょっと照れくさい」、そんな孝行のメッセージの中の作品です。

 この公募は、山仕事で足を失った養父にかわり、15歳から家計を支え続け、大正時代に「孝行節婦」(親孝行な立派な娘という意味)3人の内の1人に選ばれた女性、故・森安小春さんの不屈の精神と徳を伝えようと、市原地区の「孝行の里づくり」 の一環として、1996(平成8)年度より実施されました。

皆さんもこのような経験ありませんか?疲れてうたた寝をしてしまい ふと気づくと毛布が掛けられており気持ちよく休んでいたこと。母親はいつでも、どこでも私たちの事を深い愛情で見護ってくれていますよね。まるで仏様のように。

法然上人のご法語に「衆生仏を礼すれば仏これを見給う。衆生仏を称うれば仏これを聞き給う。衆生仏を念ずれば仏も衆生を念じ給う」とおっしゃいました。皆さんは、いつもお仏壇にお参りされるとき、またお寺にお参りになるとき、お墓参りのときに仏さまやご先祖様に手を合わせ一心にお参りになることと思いますが、その時皆さんの心はこちらからの一方通行で極楽浄土の仏さまやご先祖様に通じているとお思いか

 

もしれませんが、決して一方通行ではなく、皆さんが仏さまを礼拝すれば仏さまは必ずそれを見ていて下さり、皆さんがお念仏を称えれば必ず仏さまはそれをお聞き下さり、皆さんが仏さまを念じれば仏さまも必ず皆さんの無事な日々を念じて下さっています。毎日、何気なく生活していても目に見えない大いなる力によって私たちは生かされているのです。その大いなる力が阿弥陀様の本願力なのです。また私たちは悠久の彼方よりご先祖さまの生命のつながりをうけ今日の存在があり、仏さまやご先祖さまのおかげで生かされているという自覚をもって毎日を送りたいものです。