【今月の言葉】
六月の言葉として、仏教詩人坂村新民の詩を紹介いたします。
「影あり 仰げば 月あり」
人生には影、すなわち苦しみや困難があります。その影の下でも、明るい光、すなわち月のような希望が必ずあることを示しています。
影は苦しみであり、暗いと感じることもありますが、その中に光を感じ取ることができるという深い意味があります。この詩は、人生のさまざまな出来事に対して、仏教の教えや慈悲の光が支えとなることを強調しています。
またこの詩は、法然上人の詠まれた和歌「月かげの いたらぬ里は なけれども ながむる人の 心にぞすむ」にヒントを得て、自らの言葉で表現されたものと思われます。この和歌は浄土宗の宗歌にもなっており、阿弥陀仏の光明が全世界をあまねく照らし、どんな人も救い取るという慈悲の心を表しています。念仏を称える私たちが、阿弥陀様の光明に照らされ、救い取られることを歌ったものです。