【今月の言葉】

この言葉は、『仏説無量寿経』という経典に出てきます。意味は、「欲は少なく足ることを知って、貪(むさぼ)り・怒り・愚かさを離れている。」ということです。これは、阿弥陀仏と成る前の法蔵菩薩のお姿を述べた一部です。他には「表情はやわらかく、言葉はやさしく、相手の心を汲み取ってよく受け入れ」などが経典(『仏説無量寿経』)に説かれています。

 さて、今月の言葉で述べられていることは、法蔵菩薩が「少欲知足」であり、「三毒の煩悩」を離れていたということです。「三毒の煩悩(貪欲・瞋恚・愚痴)」については、紹介いたしましたので、言葉と意味はすでにご理解の事と存じます。

「少欲知足」は「欲は少なく足りることを知る」ということです。欲しいものを貪るよ

うに求めても、また次から次に欲は出てきます。そして、自分が一体何を求めているのかさえ見失ってしまうこともあるでしょう。大切なことは、足ることを知ることであり、自分自身の心をコントロールすることだと思います。

 

 今月の聖語を踏まえ、一度自分自身の心のあり方や姿を見つめ直してみてください。