【今月の言葉】

 

ある檀家様のお月参りの際、阿弥陀様より虹色の光が差し込んでいました。お話を聞いてみると、

 

「メダカをいただいたので縁側に金魚鉢を置いたところ、太陽が差し込んでくるとまるで、阿弥陀様が光を放っているように見えるようになりました。」

 

と教えていただきました。当に

 

「見護っているからね。頑張りなさい。」

 

とおっしゃているようでした。お勤め中も心地よい時間を過ごすことが出来ました。

 

浄土宗でよりどころとするお経の一つ『観無量寿経』の一節に、「光明遍照十方世界 念仏衆生摂取不捨」とあります。この意味は「阿弥陀さまの慈悲の心を表すである光明は、いつもすべての世界をあまねく照らし、お念仏をおとなえする私たちを見捨てず、必ず救いとってくださる」ということです。
 それを表したのが「宗歌月かげ」です。「月かげの いたらぬ里は なけれども ながむる人の 心にぞすむ」月の光が届かない里はないけれど、それを眺める人の心があってこそ、その美しさを感じる事が出来るのです。

 

闇夜を照らす月の光には差別は一切なく、あらゆる場所を平等に分け隔てなく照らします。しかしどんなに月の光が照らしていても、月を眺めようとしない人に、月の素晴らしさは決して分りません。

 

また、日常勤行「四誓偈」の中にも、『神力大光を演べ普く無際の土を照らし 三垢の冥を消除して広く衆の厄難を済い』(意味)【世自在王仏よ あなた様のように仏たる者は 人知を超えた強大な力を用いて大いなる光を放ち 無限の彼方の世界までことごとく照らし出して貪り・瞋り・愚かさという三種の煩悩の闇を取り除き あらゆる世界のいかなる苦難に喘ぐ人にも救いの手を差し伸べる】とあります。次に『功祚満足することを成じて威曜十方に朗らかなり 日月重暉をめ天光も隠れて現ぜず』訳【仏として具えるべき功徳をすべて具え その身体から発せられる光はあらゆる世界で輝き太陽の光も月の光もその輝きに飲み込まれ 神々の光も打ち消されて輝きを失うほどである】と説かれています。

 

私たちが、お念仏を称えるとき必ず阿弥陀様はその姿を見ておられます。法然上人御法語の中に「衆生(人々) 仏を礼すれば仏これを見たまう。衆生 仏をとなうれば仏これを聞きたまう。衆生 仏を念ずれば仏も衆生を念じたまう」とあります。

 

このコロナ禍の中、多くの情報にまどわされて心を乱さないように平常心を忘れずお念仏の中、充実した生活を過ごしましょう。