【今月の言葉】

今月のことばは、木喰(もくじき)上人という江戸時代後期に生きた修行僧のことばです。木喰上人は各地で人々の悩みを聞き、救済の願いを込め仏像を彫りました。その仏像には、ふっくらと優しい笑みを浮かべた穏やかな表情のものが数多くあります。中には、人々がなでて一部色が変わってしまった仏像や、子供のそり遊びに使われすり減って顔がない仏像もあります。庶民の願いに寄り添うように仏像は彫られ、庶民の心のすぐ傍に仏像はあったのだと思います。私たちは日頃どんな表情で生活していることが多いでしょうか。仕事や家庭生活の中で、いつもにこにこ穏やかに笑えているでしょうか。 自分自身を振り返ってみると、例えば仕事がうまくいかないときは不機嫌な表情になっていると感じますし、そんな時は周囲の人にも優しくできていないと反省します。笑顔は人を幸せな気持ちにします。そして笑顔は笑顔の連鎖を引き起こします。私は笑顔の根っこにあるものは、穏やかな心と敬愛の気持ちだと思います。自分を取り巻く事柄に不満の気持ちばかりを持っていれば、苛立ちこそあれ笑顔は生まれません。周囲のすべてに謙虚に感謝する気持ちがあれば、心は満ち足り、笑顔が生まれると思いま